【超具体的に解説】FXはこれで始められる!口座開設から最初の取引までの5ステップ

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記事1の復習:FXを始める前に知っておきたいこと

前回の記事では、FX(外国為替証拠金取引)が、「少ない資金で大きな取引ができる(レバレッジ)」ことや、「平日24時間いつでも取引可能」な点が大きな魅力であることを解説しました。

しかし、レバレッジがあるからこそ、適切なリスク管理が必須です。FXを始めるのは簡単ですが、安全に続けるためには、まず「正しい準備」と「正しい始め方」を知る必要があります。

この記事では、あなたが実際に口座を開設し、最初の取引をするまでの具体的な5つのステップを解説します。


ステップ⓪:FXを始めるための「準備」をしよう

FXは手軽に始められますが、心構えと資金の準備は必ず行ってください。

1. 準備する資金は「余裕資金」に限定する

FX取引は、利益が出ることもあれば、損失が出るリスクもあります。生活費や、近いうちに使用予定のある資金(教育費、住宅ローンなど)を使ってはいけません。

必ず、「万が一失っても生活に影響がない」と断言できる「余裕資金」だけを用意してください。

2. 必要書類を準備する

FXの口座開設はすべてオンラインで完結できますが、以下の書類の提出が必要です。

必要な書類内容
マイナンバー確認書類マイナンバーカード(両面)など
本人確認書類運転免許証、健康保険証、住民票の写しなど

多くの場合、スマートフォンで書類を撮影し、アップロードするだけで提出が完了します。事前に手元に用意しておきましょう。


ステップ①:FX会社を選ぶための3つの重要ポイント

FXを始めるには、まず証券会社(FX会社)で口座を開設する必要があります。どの会社を選ぶかで、取引のコストや使いやすさが大きく変わるため、慎重に選びましょう。

1. コストの安さ:スプレッドと手数料を比較する

FXにおける実質的な取引コストは「スプレッド」です。

  • スプレッド:買値と売値の差のこと。この差がFX会社の利益となり、トレーダーにとっては実質的な手数料となります。
  • 原則固定:主要なFX会社は「原則固定」のスプレッドを設定していますが、経済指標発表時などには変動します。

初心者は、米ドル/円などの主要な通貨ペアのスプレッドが業界最安水準の会社を選ぶと、無駄なコストを抑えられます。

2. ツールの使いやすさ:初心者向けの操作性を重視する

FXで利益を出すには、チャート分析が欠かせません。

  • PCツール:多機能で高度な分析ができますが、初心者には複雑すぎる場合もあります。
  • スマホアプリ:シンプルで直感的に操作できるか、外出先でもストレスなく使えるかが重要です。

まずは操作画面がシンプルで分かりやすい、デモトレード機能が充実している会社を選びましょう。

3. 運営会社の信頼性:上場企業または金融庁登録を確認する

大切な資金を預けるため、運営会社の信頼性は最重要です。

  • 金融庁の登録:金融商品取引業者としての登録があるか(日本のFX会社であれば必須)。
  • 分別管理:顧客の資金と会社の資産が分けて管理されているか(全社で義務付けられています)。
  • 上場企業や大手グループ:経営基盤が安定している上場企業グループの会社を選ぶと、より安心感があります。

ステップ②:口座開設の具体的な流れ(最短5分で完了)

FX口座の開設は非常に簡単で、最短でその日のうちに完了することもあります。

  1. 公式サイトから申し込み:選んだFX会社の公式サイトへアクセスし、「口座開設」ボタンをクリックします。
  2. 基本情報の入力:氏名、住所、電話番号、投資経験などを入力します。
  3. 規約の確認・同意:各種規約や重要事項を確認し、同意します。
  4. 本人確認書類の提出:ステップ⓪で準備した書類をスマホで撮影し、ウェブサイトからアップロードします。
  5. 審査完了・ログイン情報受け取り:FX会社の審査後、通常メールや郵送で取引口座のIDやパスワードが届き、取引がスタートできるようになります。

ステップ③:口座に入金して取引ツールに慣れよう

口座が開設されたら、いよいよ資金を投入します。

1. 入金は「クイック入金」が便利

多くのFX会社が提供しているクイック入金を使えば、24時間リアルタイムで取引口座に資金が反映されます。手数料は無料の場合がほとんどです。

2. まずはデモトレードまたは最小単位で慣れる

いきなり実際の資金で大きな取引を始めるのは危険です。

  • デモトレード:バーチャルな資金でツールの使い方や注文方法に慣れます。
  • 最小取引:慣れてきたら、1通貨単位や1,000通貨単位など、そのFX会社で可能な最小単位で実際の取引を始めましょう。

ステップ④:最初の「取引」で決めておくべき3つのルール

FXで最も大切なのは「勝つこと」ではなく、「資金を守り続けること」です。最初の取引をする前に、必ず以下のルールを自分自身に課してください。

ルール1:必ず「損切りライン」を決めてから注文する

これはFXの鉄則です。予想が外れ、損失が一定額に達したら、機械的に取引を決済する「損切り(ロスカット)」のラインを事前に決めてください。

  • 注文する際に、同時に逆指値注文(損失確定の注文)を入れておくのが最も確実です。

ルール2:取引数量(ロット数)を最小に抑える

初心者のうちは、利益を追う必要はありません。取引数量を最小に抑えることで、値動きによる損失額を極限まで小さくすることができます。

  • 1,000通貨単位以下で取引できるFX会社を選ぶと、リスクを小さく保てます。

ルール3:「なぜ買ったか」を記録する(トレード日記)

適当な勘や感情で取引をするのではなく、「なぜこのタイミングで買う(売る)と判断したか」という根拠を必ずメモに残しましょう。

この記録が、あなたの取引を振り返り、成長させるための貴重な財産になります。


まとめ:FXを始めるのは簡単!大事なのは「準備」と「ルール」

FXの取引を始めるのは、口座を開設して入金するだけなので非常に簡単です。

しかし、リスクのある金融商品だからこそ、①信頼できるFX会社を選び、②事前にルールを決めておくことが何よりも重要です。

まずは、この記事を参考に、あなたに合ったFX会社を探すことから始めてみましょう。

▶︎ 次回は、いよいよ具体的な「注文方法(指値・逆指値など)」と、チャートの見方を解説します!