🚀 暗号資産(仮想通貨)とは? 初めての人が知っておきたい基本とリスク

暗号資産

「仮想通貨」という言葉で知られていた暗号資産は、近年、投資対象として大きな注目を集めています。しかし、株や預金とは違う仕組みやルールがあり、リスクも大きいため、始める前にしっかりと知識を身につけておくことが大切です。

ここでは、暗号資産の基本から、知っておくべきリスクまでをわかりやすく解説します。

1. 暗号資産(仮想通貨)ってなに?

暗号資産とは、インターネットを通じてやり取りできるデジタルな財産的価値のことです。

日本の法律(資金決済法)では、以下の性質を持つものと定義されています。

  1. 法定通貨と交換可能: 日本円や米ドルなどの法定通貨と交換したり、モノやサービスの支払いに使えたりする。
  2. 電子的に記録・移転できる: データとして記録され、オンラインで送ったり受け取ったりできる。
  3. 法定通貨ではない: 国や中央銀行が価値を保証しているお金(法定通貨)ではない。

💡 仕組みの核は「ブロックチェーン」

暗号資産の最大の特徴は、ほとんどの場合、中央銀行のような管理者がいない「非中央集権」の仕組みで動いていることです。これを支えるのが「ブロックチェーン」という革新的な技術です。

👉 ここを知っておけばOK!

ブロックチェーンとは、取引データを記録する技術で、データが改ざんされるのが極めて難しいという強力な「強み」があります。これにより、特定の管理者がいなくても、高い信頼性を保ちながら取引が行えるようになっています。

🌟 代表的な暗号資産

世界には数万種類以上の暗号資産が存在しますが、主要なものは以下の通りです。

銘柄特徴
ビットコイン (BTC)暗号資産の元祖。2008年に誕生し、世界で最も有名で流通量が多い。
イーサリアム (ETH)時価総額第2位。スマートコントラクト(契約を自動実行するプログラム)機能を持つ点が画期的。
エックスアールピー (XRP)高速かつ低コストでの国際送金を実現するために開発された。

2. 暗号資産の魅力と、絶対知っておくべきリスク

暗号資産には大きな魅力がある一方で、他の金融商品にはない大きなリスクがあります。

暗号資産の魅力

  1. 国境がない: 世界共通の価値を持っているため、海外送金の手数料や時間を大幅に削減できます。
  2. 24時間365日取引可能: 株式市場とは異なり、原則としていつでも取引ができます。
  3. 効率化とWeb3: スマートコントラクトなどにより、取引のコスト削減や効率化につながり、次世代インターネット「Web3」の基盤技術としても注目されています。

⚠️ 暗号資産の3大リスク

暗号資産への投資は、大きな利益の可能性がある反面、多額の損失を被るリスクが伴います。

リスク内容
激しい価格変動リスク株式や投資信託に比べて相場が激しく変動する傾向があります。短期間で価値が数倍に高騰することもありますが、その逆もあり、預けた資金の大半を失う可能性があります。
取引所のセキュリティリスク過去に大規模なハッキング事件が発生し、顧客の資産が失われた事例があります。現在は対策が進んでいますが、取引所が被害を受けると預けていた暗号資産を失うおそれがあります。
詐欺・持ち逃げリスク「必ず儲かる」「短期間で数倍になる」といった甘い言葉で誘う投資詐欺に悪用されるケースが多発しています。金融庁に登録されていない無登録業者との取引は特に危険です。


💡 豆知識:暗号資産と税金について

暗号資産の取引で利益(もうけ)が出た場合、原則として税金がかかります

個人の場合、利益は原則「雑所得」に分類され、給与など他の所得と合算して課税される総合課税の対象になります。利益が一定額を超えると確定申告が必要になるため、取引を始める前に税金についても調べておくことをおすすめします。


3. 暗号資産の取引を始めるには?

暗号資産取引を始めるには、金融庁に登録された暗号資産交換業者(取引所)に口座を開設する必要があります。

【取引を始める3ステップ】

  1. 口座開設: 金融庁に登録されている暗号資産交換業者を選び、オンラインで口座開設を申し込みます。本人確認書類が必要です。
  2. 日本円を入金: 開設した口座に、銀行口座などから日本円を入金します。
  3. 暗号資産を購入: 入金した日本円を元手に、取引所でビットコインなどの暗号資産を購入します。

取引は、生活に影響のない余剰資金で行うこと、最終的な投資判断は、ご自身の責任と判断で行いましょう。